学校観察①
お久しぶりです。前回のブログの更新から約一ヶ月経ちました。単に私のキャパの問題でもあるのですが先月はとても忙しくかったです。授業の課題ももちろんですが、ある授業で実際にこちらの小学校へ出向き授業を行うことになりまして、その準備がまあ時間がかかりました笑
しかし、教職生としては海外で実際に教科指導できるのは大変貴重な経験で充実した時間を過ごせました。その授業についてはまた別の記事に書こうと思います笑
久しぶりなものですからまずは時系列に沿って伝えたかったことを振り返り記事を更新していきます。
今回はとある学校を観に行った時のことを書きたいと思います。
そもそもなぜ小学校に観察にいけることになったのか、その敬意をお話しします。
留学先の大学では 'Friendship Family Program’というものがあり、このプログラムに応募すると留学生は現地の家族に割り当てられ、その家族と週末遊びに行ったりだとかの異文化体験が出来ます。EUではmultilingualismの考えのもと言語政策をおこなっています。multilingualismでは母語+2言語を学ぶこととされており、フィンランドの指導要領もこの考えに沿っています。小学校の段階で、フィンランド語が母語の場合第2「国語」としてスウェーデン語を学び、更にもう一つ外国語を選びます。多くの生徒が英語をとるそうです。国の方針がこのような形ですので、子供に英語を学ばせたい熱が熱く、そのような家庭にとってはこのプログラムはうってつけなのだそうです。私のホストファザーも同じことを言っていました。
話を戻しますと、私のホストファザーは小学校の副校長で、マザーは大学の教授です。そういったご縁もありましてこの度ホストファザーの小学校に行って参りました。
まずは6年生の英語の授業の見学に行ってきました。
最初単語テストから始まりました。まず日本との違いを感じたのが机の向きです。日本だと基本的にテスト中はカンニング防止も兼ねて皆が前を向くような机の配置でテストが行われますが、グループワークの配置のまま、テストらしい厳粛な感じでもなく皆バラバラのタイミングで始めていました。そして終わった子から先生に提出、という流れでした。
先生に日本のことを何か教えてと言われたので私の名前の意味と出身地。あと生徒からパラパラと質問が出たのでそれに答えていました。。。。。。。
で、授業が終わりました。45分間のうち最初の単語テストと日本の紹介で終わってしまったのでとても驚きました。
というのも、日本ではカリキュラムにのっとってどの時間に何を教えるのかがきっちりと決まっています。そのため突然の来訪者に1コマ分丸々とられるのはかなり厳しいはずです。
フィンランドでもNational Core Curriculamという指導要領に当たるものがあるのですがこちらは結構ざっくりしていて、それを地域、学校という小さな単位でlocau curriculamを作成することになっています。
こちらはnational core curriculamの数学のページですが、1、2年生については4ページ程度しか記載されていません。
対して日本の現行の指導要領では小学校1年生の算数のみで18ページありました。私の推測ですが、学校ごとのカリキュラムであるため修正がしやすいのではないでしょうか?そのため急な来訪者に1時間とられても問題ないとも取れます。または、ホストファザーがその先生に私が訪問する旨を伝えてくれていたので、授業内容を変えてくれたのかもしれません。
ただ、他の学校にも観察に行かせていただいたのですが日本よりは授業のスピードはそれほどきつくない印象を全体的に受けました。
そのあとは生徒と一緒にお昼を食べ、午後の授業を見学しました。ちなみにフィンランドではお昼は無料です。給食費なるものはありません。全ての子供が家庭の環境に左右されることなく等しい教育を受けるという理念がランチにおいても反映されています。
午後は2年生の英語を見学しました。これはこれで逆に驚いたのですが、やっていることはそんなにスペシャルなことではありませんでした。教科書に沿って導入を行い、CDを聞いて、単語を発音し、後半はワークブックです。英語力はこの段階では低かったです。あ、ちなみに6年生のクラスでもそれほど生徒の英語レベルは高くないように感じました。フィンランド人はシャイであると言われているので、単に英語で話すのが恥ずかしいだけかもしれませんが、私たちへの質問もフィンランド語で先生に伝え、先生が通訳するという形でした。ここら辺ももう少し探ってみようとおもいます。
フィンランド人の英語習熟度からさぞかしスペシャルな方法が採られているのだろうと幻想を抱いていたのですが思ったよりも普通でした。まあ2年生というのはその学校では英語が始まる学年ですので、まずは基本を固めなくてはいけないのでインプット重視になってしまうのかもしれません。中学校くらいになると日本と大きな違いが出てくるかもしれませんが、この辺りはもう少し見て見ないとわかりません。しかし、ヘルシンキで泊めていただいと家庭のお子さんは小学1年生でしたが英語はペラペラでした。なんだかんだ家庭環境も影響してそうですね。
最後に紹介したいのが先生のラウンジです!
どうですかこれ?日本の職員室と違って明るくて、リラックス出来そうな雰囲気ですよね?授業の空き時間が30分あるんですけどその間先生方はここでコーヒーを飲みながら談笑です。中には生徒のことを話している先生方もいましいたが、基本的にはリラックスする場だそうです。カラフルでまさに北欧という感じでした。私もコーヒーはどうだと言われいっぱい頂きました笑
帰りはホストファザーが寮まで送り届けてくれたのですが、何時頃だったと思いますか?
なんと1時半です。1時半に日本で言うところの学校の管理職が他の先生より先に「お疲れー」と言って学校を出るのです。しかも現在校長先生が休職中なのでホストファザーは校長代理を務めています。車の中で学校の責任者が他の先生より先に帰るのは問題ないのか?と尋ねると「問題ない。学校でやらなくてはいけない職務が終われば何時に帰っても問題ない。でも家で授業の準備とかは皆しているけど。」とのこと。ちなみに彼は6時から保護者会的なものがあるらしく、子供の顔を見て、少し仕事をしたらまた学校へ戻ると言っていました。
「こーゆうときは時間外の手当てが支給されるから。それがなかったら絶対やらないよ笑」とスパッと。
今回の学校観察を通して感じたのはまず先生方が非常にリラックスして働いていると言うことです。日本では教員の多忙さが最近大きく取り上げられています。私自身実習中強くそれを感じましたし、職員室のあの憂鬱な感じといったらもう............
ここでは職員室は休憩するラウンジであり、基本授業外はそこでリラックスします。
また、日本では躾けが小学校教育の重要な部分であり廊下で遊んでいたり、授業中決まった行動を取らない生徒は厳しく叱ります。教員も生徒も強くストレスを感じる構造になっています。廊下には温泉施設にあるようなサッカーの棒を回してゴールを決めるやつ(説明下手ですいません........)がおいてありホストファザーも生徒と一緒に遊ぶそう。つまり廊下などの共用スペースで遊びが許容されてるようでした。
生徒に手をかけすぎている、と言うのも日本の教員が多忙化している原因の一つかもしれません。聞いた話ですが、とある先生が、常に生徒を見張っていなきゃいけず
トイレにも行けず膀胱炎になることもある、と言う記事を目にしたこともありますがそれはいきすぎですよね。もう少し子供を自由にし、その自由さを許容する環境になればいいなーと切に願います。
相変わらず支離滅裂な文章ですみません。